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超ロジカル思考 「ひらめき力」を引き出す発想トレーニング (日経ビジネス人文庫)

超ロジカル思考 「ひらめき力」を引き出す発想トレーニング

この本について

タイトル 超ロジカル思考 「ひらめき力」を引き出す発想トレーニング
著者 高野研一
出版社 日本経済新聞出版社
ページ数 320

なぜこの本を読んだのか?

かねてから自分に足りないと思っている「ひらめき力」をどうやって身につけたらいいのか。それを知りたくなったので。あとは自分もよく知る有名人の例がたくさんありそうだったので購入しました。

気になった・印象に残った点

無意識の世界を活性化させる

ひらめきというのは、なかなか訪れるものではありません。そのひらめきのきっかけとなるのが、脳内でタグ付けされた記憶だそうです。そして、その記憶を増やすことによって、様々なタグが付けられ、その時々の経験と結びついて「あっ!」と思う瞬間が訪れるそうです。で、どうやってその記憶を増やすかというと、「行ったことない場所に行き、会ったことのない人に会う」のだそうです。今までに無い体験をして、刺激を受け、経験を増やすことでいろんな記憶が増えていくということですね。
それから、自分ではなく「他人の無意識」を探るにはどうしたらよいか?それにはとにかく「観察」が必要だということ。これは以前読んだ「デザイン思考が世界を変える」でも同じことが書かれていましたね。企業の商品開発で必要なお客さんの潜在ニーズを見つけるには、とにかく洞察(観察とは意味合いが若干異なりますが)が必要だと。

大きな問題を解決するには構造を解明する

この本では、「自分の器を超える大きな問題」に直面したときに、人はどう解決するのかということが書かれています。大抵の場合は、自分の経験、知識、つまり自分の脳内で解決しようと、最初から解決策を考えてしまうとのこと。ただ、それではいつまで経っても自分の脳内から抜け出せず、ベストな解決策は出せないのですね。そういった場合は、まずは問題の構造を解明していくのが重要だそうです。
また、ビジネス上の問題であれば市場構造・事業構造・収益構造の3つが大事になってくると。



量は質に転化する

これは孫正義さんの言葉だそうです。
アイデア、ビジネスモデルを最低100個は考え、考えに考え抜いて実行する。これは非常に心に刺さる言葉ですね。何かデザインする、ものを作るにしても、様々なラフを作ったりして、とにかく色んなパターンを試してみる。そうすることで、ベストな形が見えてくる。で、必然的に質も上がってくるということなんですね。

業界の常識に囚われない

これはなんとなく分かる気がします。自分たちが専門家であるがゆえに「これはこうだろう、こうしたら変だろう」という、経験に基づく偏った考えになってしまうんですよね。だからこそ、言い方は悪いですが「素人」のほうが新しい発想が出てくることもあるんですね。これはお客さんとのやりとりでも多々あります。なので、そこは常に気をつけて、耳を傾けてみる必要がありますね。
また、そこには業界全体の欺瞞があるとも書いてありました。自分達の既得権益や競合ばかり気にしていたり、消費者を下に見ていたりと、知らず知らずにそうなりがちだということ。品質を見極めるのは、製造側ではなく、消費者だということを忘れてはいけないのです。
そういった点に気をつけながら、顧客への新しい価値を生み出し、「当たり前だけど誰もまだやっていないこと」をやる必要があるんですね。

商品を売りたいなら、とにかく顧客を見る

ペプシ対コークの争いは、事例としてとてもわかりやすかったです。顧客を意識づける・操るテクニックから、セグメンテーション(分類)していく方法など。商品自体を変えるのではなく、どの客層に売るのか。ブランディングの重要性など、頭ではなんとなくわかっていても、こういった具体例を知ることで非常にクリアになりました。
それから、セブンイレブン鈴木敏文氏の「仮説と検証」の重要性。常にお客さんの行動・心理を読み、仮説を立てて行動する。「経営は心理学」という言葉にも納得がいきます。また、カーシェアリングの事例で出てきた、「否定派の意見を聞く」ということ。これは恥ずかしながら全く頭にありませんでした。つい、買ってくれる人、会員になってくれる人達だけの意見を聞き、その人達に寄っていきがちですが、それではいつか頭打ちになってしまいますよね。そこで、「買わなかった、会員にならなかった人達を集めてそれぞれの理由を聞き、今後の参考にする」というのは、もっともなことだなと気づかされました。

まとめ

読む前は、ジョブズ氏や孫氏などがどうやって「ひらめき」を生み出しているのか、もっと具体的な例が書いてあるのかと思っていましたが、そうではありませんでした。彼らの発想や過去の事例をもとに「エクササイズ」をしながら、解明するといった感じでした。ただそれでも非常にわかりやすく、自分に無いもの、経験したことのないことに触れることが大事なんだということがわかりました。とにかく何をするにも「人間中心」。人の行動を観察し、人が喜ぶもの・ことを考えていかなければいけないのですね。

今回の「なるほど、そうだったのね」

サムスンでは、ターゲットを先進国から途上国へ転換した際に、社員がその国へ行き、半年間は仕事はせずに現地の人と同じ生活をしていたようです。こうして、今までなかった「気づき」が得られ、その国のニーズに合う商品を開発・販売してきたそうです。やはり市場調査というのは大事ですが、その方法も考えなければなりませんね。

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突如「本を読まなければ!」と思い、毎月最低1冊は読むことを決意。そしてこのブログにその本の感想も書くことに。仕事はWeb関係で、好きなジャンルは、経済、金融、投資、科学、アート、デザイン、IT、教育などなど。買う本は1,000円以内と決めています。おすすめの本があったら教えてください。

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