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教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン (NHK出版新書 545)

教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン (NHK出版新書 545)

この本について

タイトル 教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン
著者 伊藤穰一、アンドレー・ウール
出版社 NHK出版
ページ数 200

なぜこの本を読んだのか?

著者の伊藤穰一氏については、よくNHKのTEDの番組でお見かけしていまして、なんとなく「頭いいんだろうなぁ〜」という印象を持っていました。米国MIT(マサチューセッツ工科大学)という超一流大学で、よくわからないけど凄そうな「メディアラボ所長」を務める伊藤氏の考えを読んでみたくなりました。
また、昨今よく耳にする「AI、仮想通貨、ブロックチェーン」など、興味のあるワードがテーマになっていたのも購入要因のひとつです。

気になった・印象に残った点

AIが進歩しても人間の仕事は無くならない

よく言われますよね。「将来、人間の仕事はAIに奪われる」
確かに奪われるというか、AIが代わりにやってくれる仕事は大幅に増えると思います。その前に伊藤氏は「そもそも働く、労働とはなんなのか?」ということに疑問を持っているようです。お金をもううことが労働になるのか。家事や育児など、お金をもらえないものは労働ではないのか。この辺りは、人それぞれ価値観や考えも違うと思いますが、要するに「働くとはなんなのか?」について考えるべき時ということなんだと思います。

シンギュラリティ(技術的特異点)

気になるワードでした。AIが進歩し、人間の知能を超える分岐点といった感じでしょうか。そしてそれが2045年ごろ、今から約30年後ですね。個人的にはもっと早く、20年後ぐらいにはそうなりそうな気もしますが。。。



仮想通貨の本来の目的

昨今ブーム?になりつつある仮想通貨。有名人が投資していくら儲かったとか損したとか、取引所から莫大な金額に相当する仮想通貨が盗まれたりと、話題が絶えませんね。つまり、通貨としての価値よりも投資対象として多くの注目を集めている気がします。
ですが、そもそもは「国家から独立した仮想空間で用いる通貨」として誕生したそうです。インターネット上に存在する、国家から統治されない独立した国を作ろうという目的があり、そこで使われるべきものだということです。それがいつの間にか、キプロス危機などにより、通貨としての価値が高まり「仮想通貨で持っておけば価値が上がるのでは?」という考えになってしまったのですね。

アンスクーリング

次は教育について。みんなと同じように学校に行って、授業を受けて、出された問題を解決していく。本当にこのやり方が正しいのかという問題です。アメリカではこの方法に疑問を持つ親達が、子供を学校に通わせずに、自分たちが気になること、問題だと思うことを見つけ、それに対する解決策を見つけてさせていくという「アンスクーリング」が増えているようです。
現在の学校教育は将来役立つように、困らないために様々な勉強をしますが、それでは「良い成績をとる良い子」が育つだけで、自らの探究心のようなものが生まれにくいということでしょうか。もちろん、中には長い学校教育の中でそういったものを見つける子もいると思いますが、そもそもの教育とは何か?を考えさせられます。
将来のために、今勉強するのではなく、今それが気になるから取り組む。フューチャリスト(未来志向)ではなくナウイスト(現在志向)であるべき、ということですね。
ちなみに、学校ではなく家庭で親が教師役をして、勉強を教える方法もあるそうですが、こちらはアンスクーリングではなく「ホームスクーリング」と呼ぶそうです。

変わるべき日本人と日本

伊藤氏はこれまでに日本の官公庁と仕事をした経験から、日本はプロセスを大事にしすぎていると感じているようです。意思決定までの長い道のり、誰が責任を取るのかわかりづらく、多くの無駄があると指摘しています。これと同じことが大きな会社などでも言えると思います。また、多くの日本人が同じことを思っているのに、変わらないのは「空気」が原因だそうです。
ほんとに日本人は空気を大事にしますよね。空気を読むことは大事なんですが、読みすぎちゃって萎縮してしまう。みたいな。だからこそ、ちょっとしたことからでもいいので、個人個人のイノベーションが必要だということです。

まとめ

読む前は、もう少し専門的で技術的な内容かと思っていたのですが、全体的に伊藤氏の思うそれらの未来についてでした。AIやブロックチェーンという技術が進歩したとき、働くって何なのか、お金ってなんなのか、人間はどう変わっていけばいいのか。という伊藤氏の考えが書かれており、こちら側としては「考えるきっかけ」を与えてもらった感じです。
それから、全体を通して感じた伊藤氏の印象は「行動的」です。さまざまな問題に対し、こうあるべき、こうしたほうが良いと思ったことは、すぐに行動に移し、周りを巻き込んでいく。というイメージですね。最後のほうで「ムーブメントはかっこよく」という部分がありました。(最初はファッションとして捉えて、なんか面白そうだなぐらいに思っていても良いということ)
同じようなことを思っている人たち(小さな波)が集まってムーブメント(大きな波)になる。伊藤氏はその小さな波同士をくっつける役割を担っているといったところでしょうか。

今回の「なるほど、そうだったのね」

最近よく聞く「マインドフルネス」という言葉がありますが、ルーツは日本の「禅」だそうです。
現在に目を向けることでリラックス状態になり、集中できたり、ストレスが軽減されることがマインドフルネスの効果なんだと思いますが、この考え、方法が禅や仏教に通ずる「いまを大事に、現実を受け入れる」ということなのでしょう。

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突如「本を読まなければ!」と思い、毎月最低1冊は読むことを決意。そしてこのブログにその本の感想も書くことに。仕事はWeb関係で、好きなジャンルは、経済、金融、投資、科学、アート、デザイン、IT、教育などなど。買う本は1,000円以内と決めています。おすすめの本があったら教えてください。

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