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人生100年時代のらくちん投資 (日経ビジネス人文庫)

人生100年時代のらくちん投資 (日経ビジネス人文庫)

この本について

タイトル 人生100年時代のらくちん投資
著者 渋澤健、中野晴啓、藤野英人
出版社 日本経済新聞出版社
ページ数 272

なぜこの本を読んだのか?

またまた投資に関する本です。著者はこのブログではおなじみ?の藤野さんに、以前読んだ「渋沢栄一 100の訓言」の著者でもある渋澤健さん、それからセゾン投信株式会社の中野さんです。やはり藤野さんが名を連ねているということと、最近は投資に興味があり、つみたてNISAも始めたことですので、読んでみたいと思います。

気になった・印象に残った点

人生100年時代だから積立投資で長期投資

平均寿命がどんどん伸びている現在では、人生100年時代と言われています。
確かに今の60才70才の方々はとても若々しいですし、それ以上の方々も元気な人は本当に元気。65才で定年しても軽くあと20年は人生が続くと思います。そんな時代だからこそ、積立投資の長期投資がおすすめということなんですね。積立というと、若い人がコツコツと始めるものというイメージがあるかもしれませんが、上記の通り、定年してからも20年という長期の積立期間があるのです。なので、どんな世代の投資初心者においても積立投資はおすすめだということ。

国際投資が重要な理由

投資は日本国内に限ったことではありません。米国の株式や債券を買ったり、アジアの新興国に投資することもできます。今の日本は昔と違って、経済成長の速度も遅く、戦後のような急成長は見込めません。緩やかであっても成長はしますが、そこだけに注力してしまうと、どうしても時間がかかってしまいます。そういった観点からみても、世界に分散させる国際投資は魅力的なわけですね。人口増加と経済発展が予想される米国に投資し、そこで開発されたモノや技術が、新興国で消費され発展していく。こういった好循環があり、世界経済全体が成長していきます。また、リスク分散の意味でも、国際投資をすることは投資家にとってメリットということです。



いい投資信託の条件

現在は「金融機関も顧客本位でなければならない」という、金融庁からのお達しもあり、いい投資信託も増えてきたそうですが、そんな中でも以下の3つの条件が揃うことが大事だということです。

  • ファンドマネージャーの運用スキル
  • 運用会社の理念
  • 投資家からの腰を据えたお金

ファンドマネージャーの運用スキルについては言うまでもありませんね。次の「運用会社の理念」ですが、これは投資家へリターンを多くしようとか、良い会社(投資先)など見つけて、社会全体の景気を良くしよう、などという自分たちだけの利益を求めないという理念ですね。最後の腰を据えたお金というのは、前述の理念に基づいた運用をしていれば、自然と投資家からもお金が集まるようになり、成長し続ける商品はなかなか解約されないということですね。
こういった条件が揃うことで、いい投資信託が生まれ、多くの投資家に買われるということです。

投資信託に悪い印象があるのは昔の販売方法が原因

投資信託にいい印象が持てない方はたくさんいるそうですが、その原因のひとつに昔の投資信託の販売方法や仕組みに問題があったそうです。昔の投資信託は、販売会社が儲かり投資家が損をする(極端に言えば)ようにできており、販売手数料も高かったとのこと。
仕組みとしては、新しい投資信託が設定された時点で価格が一番高く設定され、次第に下がっていき、そこで営業マンから「そろそろ次の商品にしませんか?」と勧められ、またそこで手数料が取られていたそうです。中にはしっかりと価格が上がり、利益が出る商品もあったそうですが、そうなると今度は「ここで売却(利益を確定)して次の商品にしませんか?」と乗り換えさせていたそう。

直販が生まれた経緯とフィデューシャリー・デューティー宣言

投資信託にいいイメージがなかった理由は上記の通りです。そこで生まれたのが直販というスタイルですね。販売会社を通さないので手数料などが大幅に抑えられ、顧客本位の運用ができるからです。
また、著者である藤野さんのレオス・キャピタルワークスも、セゾン投信の中野さんの会社でも「フィデューシャリー・デューティー宣言」というものを掲げています。これは要約すると「お客様の利益を最優先し、低コストでわかりやすい商品で運営していきます」といった感じでしょうか。金融庁からもお達しがあり、各販売会社も顧客本位の経営をし始めているということですね。そうでなければ続かない(すぐに解約される)商品が増え、長期投資という目的が達成できませんもんね。

レオス・キャピタルワークスのフィデューシャリー宣言ページ
セゾン投信のフィデューシャリー宣言ページ

まとめ

著者の3名で結成している「草食投資隊」の目的としては、いかに多くの人に投資に参加してもらうか?ということなんだと思います。まとまったお金がないからやらない、損しそうで怖いからやらない、といった人々に「少額から少しずつ始められて、いつでも休んだりやめたりできるんですよ」ということを伝えて、もっと市場にお金を回すべきなんですね。
特に高齢者のお金をもっと活用すること。60歳で高齢と呼ぶには早いかもしれませんが、これからの人生100年時代においては、そこからでも長期投資は可能なのです。
投資やお金に対するイメージを変える。そんな3名の活動には大賛成です。

今回の「なるほど、そうだったのね」

著者のひとり、渋澤健さんのコモンズ投信では未成年でも作れる証券口座「こどもトラスト」があります。これはイギリスのチャイルド・トラスト・ファンドを参考にしているそうで、日本でも一般の方に幅広く投資について知ってもらい、証券口座を持って欲しいという想いから作られたそうです。また、その想いから内閣府にそういった趣旨の提言書まで出したそうですが、政権交代により無くなってしまったのだとか。。
その後ジュニアNISAが登場したのですが、どうもわかりにくい内容で、渋澤さん的にはイマイチと思っているようです。

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突如「本を読まなければ!」と思い、毎月最低1冊は読むことを決意。そしてこのブログにその本の感想も書くことに。仕事はWeb関係で、好きなジャンルは、経済、金融、投資、科学、アート、デザイン、IT、教育などなど。買う本は1,000円以内と決めています。おすすめの本があったら教えてください。

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