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迷いながら、強くなる (知的生きかた文庫)

迷いながら、強くなる (知的生きかた文庫)

この本について

タイトル 迷いながら、強くなる
著者 羽生善治
出版社 三笠書房
ページ数 189

なぜこの本を読んだのか?

以前から羽生さんの本は読んでみようと、アマゾンの「あとで買う」に入っていたのですが、先日の講演会の記事で読んだ「結果と一致しないことに物事の機微は潜んでいる」という名言?が非常に印象に残り、購入に至りました。

気になった・印象に残った点

手のない時には端歩を突け

いい手が見つからないときには端の「歩」を動かすだけ、つまり「様子を見る」という意味の将棋用語だそうです。他の章でも書かれていましたが、時には待つことも大事だと。しかし、ただ待っているのではなく、その間も思考は停止しないことが重要だと言っています。

大部分の人が気づかない場所に将来性がある

ある物事に賭けるとします。その時、ほんの一部の人が大きく賭けます。そして、さらにその中の一部の人が大きく勝ちます。その大きく勝った人の利益の中には、大多数の小さく賭けて負けた人たちの利益も含まれているのです。
先日読んだ「やさしい行動経済学」にも書いてありましたが、人間はリスクを取らない生き物。なので確率のわからないものには小さくしか賭けないのですね。



こだわりがその人を形成する

羽生さんは「こだわり」を持つことの重要性を説明しています。
こだわりを持つことで、自分の中の信条や価値観ができ、軸ができあがるということ。また、こだわりを持つことは、自分自身の中で合格点というか基準ができます。なので、それを意識しているうちに、何事も難易度の高いことができるようになるんですね。
気をつけなければならないのは、こだわりと意固地は違うということ。

ピンチの訪れには必ず何かしらの原因がある

このあたりの考え方が、上にも書いたような「結果と一致しないことに物事の機微は潜んでいる」という発言になってくるのでしょう。
人生ではチャンスとピンチが訪れます。チャンスが偶然訪れるのに対し、ピンチは必ずそれを招く原因があるということ。物事はすべてが線でつながっており、結果までのプロセスに問題があったなら、その通りの結果になるということですね。
そして、羽生さんの経験から、若い時ほどチャンスを掴みやすく、ピンチには弱い。逆に年を取って経験を積むと、チャンスを逃しがちでピンチに強くなる、ということらしいです。つまり、若い時ほど大胆な行動になりがちということ。

人が集まれば「場」の「気」が変わり環境も変わる

運とか流れとか、ツイてないとか、人には色々と目には見えないけど、なんとなく感じているものってありますよね。それを変える方法について、羽生さんはこんな風に考えいてるようです。
例えばライブ会場で盛り上がったり、デモ行進をしたりする。そこには多くの人が集まっていますので「場」ができます。次に、その「場」にいる人たちによって「気」が生まれます。この「気」はそこにいる人たちに左右されるので、楽しさだったり、怒りだったりと様々です。そして、その「気」によって環境(今風に言うと空気ですかね)が変わるということ。
つまり、多くの人が、同じ思いで集まって行動を起こせば環境を変えられるということですね。これは規模が大きくひとりではなかなか難しいですが、個人個人でできる「気」を変える方法として、羽生さんは掃除をすすめています。これは個人的にも同感です。

メタ認知

メタ認知とは「自分を客観的に把握し認知すること」だそうです。
自分ではわりとこれができているほうだと思っていますが、羽生さんも相当自分を客観的に捉えていると思います。やはり勝負事では、こういった能力が必要になってくるのでしょうか。

まとめ

読む前は、羽生さんの勝負勘というか、どうやって集中力を維持しているのかとか、物事の考え方みたいなものが詳しく書いてあるのかと思っていましたが、若干違いました。
書いていあるには書いてあるのですが、わりとフワッと書かれています。なんというか、日々の過ごし方とか、感情のコントロール方法など。どちらかというと「いざ勝負!」のときに、自分の持っている力をどうやったら全て出せるか。について書かれていますね。言い方は悪いですが、結構「普通のこと」もたくさん書いてあります。ただ、それら全てをみんなができているかというと、そうではないと思います。
つまり、本番で失敗しないために、日々の練習の質をいかに良くしておくかということなのでしょう。なので羽生さんの実績は、普段からこの本に書かれていることを意識して生活しているからこそなんですね。

今回の「なるほど、そうだったのね」

「詰めが甘い」はもともと将棋用語だった?ようです。将棋では「詰み」や「詰めろ」、「必至」などの用語があるようですが、将棋の最終局面で負けてしまうことをそう呼ぶことから来ているのか。

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突如「本を読まなければ!」と思い、毎月最低1冊は読むことを決意。そしてこのブログにその本の感想も書くことに。仕事はWeb関係で、好きなジャンルは、経済、金融、投資、科学、アート、デザイン、IT、教育などなど。買う本は1,000円以内と決めています。おすすめの本があったら教えてください。

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