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この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義 世界篇 (文春文庫)

この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう

この本について

タイトル 池上彰教授の東工大講義 世界篇
この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう
著者 池上彰
出版社 文藝春秋
ページ数 276

なぜこの本を読んだのか?

池上彰さんはテレビ等(週刊こどもニュースの頃から)で見て知っており、話もわかりやすいので、読み始めのきっかけにちょうどいいと思い購入しました。また自分が理系ということもあり、東工大の生徒に向けたメッセージというのもポイントでした。

気になった・印象に残った点

日本はアメリカより先に原爆の開発をしていた

今までは完全にアメリカが率先して開発し、日本がその犠牲となったと思っていましたが、実は2年以上も前に日本が先に開発を開始していたことを知りました。この中で日本特有の縦社会が開発を遅らせ、アメリカに先を越されたという点は、現代においても悪い意味で引き継がれているように思います。また、アメリカが原子力技術を独占し、ビジネスモデルとして確立させたという点は、うまくマネタイズできていない日本のIT分野(以外も?)も見習うべきかなと感じました。

イスラエルとパレスチナ

恥ずかしながら、今までイスラエルとパレスチナはともに国名だと思ってました。。イスラエルの中にパレスチナ地区があるんですね。この辺りは「ガザ地区」などニュースでも取り上げられているので、今後は注目していきます。



自衛隊の存在理由

自分の中では「日本を守ってくれる、助けてくれる人たち」と考えていました。それは戦争などの争いに限らず、災害時などに派遣されることも意味しています。今まで特に考えもせず、いるのが普通と思っていた自衛隊ですが、人によって色々解釈が違うようです。憲法では「武力による行使、または威嚇」に対し、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」となっていて、自衛隊はその戦力なのでは?ということらしいです。個人的には、憲法の書き方の問題のような気もしますが(自民党が改正しようとしている)、現時点では戦力ではなく、違憲でもないと思っています。名前も「自衛」隊なので。
ただ、この中で気づかされたのは「戦争は仕掛けるのではなく、仕掛けられたと見せかける」とあった箇所。そうすれば、自衛であっても正当防衛として戦争を仕掛けられるからなんですね。。

会社が生き残るためには「変化」が必要

この本の中では、良い会社とは?良い経営者とは?について触れらており、「常に時代のニーズに応え、変化・対応することが必要」だとありました。これは会社に限らず、人にも当てはまるのかなと。やはり仕事でもいつまでも同じことだけやっていては置いていかれるし、日常生活においても、社会の変化・流れに対応できなければ、取り残され、悪い方向へ向かってしまう気がします。
「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。変化するものが生き残るのだ」と、イッテQでイモトアヤコが言ってましたよね!?
また、会社は誰のものか?という点に関しては、やっぱりそこで働く社員のものですよね。お金を出してくれる株主も大事ですが、働く社員がいなければ成り立たないので。『法人』、つまり人としてみている時点でモノ扱いするのはナンセンスな気がします。

金融、経済、市場(しじょう)

リーマンショックが起きた原因、状況について書いてあり、金融機関の立場、経済へどう影響するかが理解できました。また、「投資銀行」という言葉も初めて知りました。サブプライムローンの債権を売買し、それを複雑化した証券にして売る。頭のいい人達がどんどん複雑化して、それを知識のない人たちが買う。これは世の中の法則というか形式というか、お金にまつわること以外でもそうかなと感じますね。なので、常に勉強して、理解する力、自分の考えを持つことが重要だと思います。
アメリカって、住宅ローンが払えなくなったら、その住宅を手放して終わり(ローンはチャラ)なんですね。うらやましいです。。

世界にはたくさんの宗教・主義・思想がある

池上さんは宗教にも相当詳しい方ですね。世界中にはたくさんの宗教・主義があって、それぞれに考え方・思想がある。仏教、キリスト教、ヒンズー教、イスラム教、モルモン教、カトリック教、民主主義、共産主義、etc。話す言葉は同じでも違う宗教、逆もあり。海に囲まれている日本にて、周りはほぼ自分と同じ宗教という環境にいると気づかないですよね。これだけ考えの違う人がいれば、争いが無くならないのも理解できます。各国、各地域で様々な宗教が絡み合い、それがぐるっと地球を巻いている。そんなイメージを持ちました。

日本の技術流出、技術者問題

この本では、サムスンに転職した男性について取り上げられていました。自分もどちらかといえば、技術者的な立場で仕事をしていますので、この問題については身近に感じました(スキルのレベルは全く違いますが。。。)技術者に限らず、条件が良い会社へ移っていくのは当然の流れだと思いますし、それがグローバル化して競争が激化し、結果的に全体のレベルアップにつながれば良いのでは?と思います。韓国は外国人技術者の所得税を5年間免除してくれるそうですが、これも自国の技術力アップに役立っていると思います。彼も自社が事業化しないので転職したとありましたが、そこもやはり技術者と経営者の違いというか、「儲けること」の能力が見えてくる部分だと思います。技術職であっても、仕事である以上は利益を出していかなければならない。これは今後も肝に銘じます。

まとめ

上に書いたこと以外に、年金問題、反日感情、北朝鮮問題、テレビ業界のことなど、ここ数年ニュースで取り上げらる問題についても、非常にわかりやすく書いてありました。確かに頭の中に「知の世界地図」が広がった感じがします。「まずは疑うことから」はじまり、世界の問題、状況を理解しつつ、それらに対して自分なりの提案・解決策を考え、そこから派生した新たな問題に気付き、また考える。このような習慣を身につけていくことが大事だよ、と教えられた気がしました。

今回の「なるほど、そうだったのね」

アメリカ大統領選挙は11月の最初の月曜日の次の日(火曜日)。キリスト教徒にとって日曜日は安息日。ただ月曜日にしても、むかしは移動に時間がかかったため、間に合わない可能性がある。そこで火曜日になったそうです。(諸説あり?)

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突如「本を読まなければ!」と思い、毎月最低1冊は読むことを決意。そしてこのブログにその本の感想も書くことに。仕事はWeb関係で、好きなジャンルは、経済、金融、投資、科学、アート、デザイン、IT、教育などなど。買う本は1,000円以内と決めています。おすすめの本があったら教えてください。

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