毎月1冊、本を読む!

池上彰×津田大介 テレビ・新聞・ネットを読む技術 (中経の文庫)

池上彰×津田大介 テレビ・新聞・ネットを読む技術

この本について

タイトル 池上彰×津田大介 テレビ・新聞・ネットを読む技術
著者 池上彰、津田大介
出版社 KADOKAWA
ページ数 224

なぜこの本を読んだのか?

お二方とも以前からテレビ等で知っていて、特にネット業界に非常に詳しい津田氏は以前から気になっていたため購入してみました。それと、情報の中から本当に必要なもの、真実を見抜けるようになれるかなと思って。

気になった・印象に残った点

テレビとネットの融合

最近、放送中のテレビ画面にツイッターなどのつぶやきが表示されているのをよく見かけるようになりましたね。テレビ局もネットユーザーを取り込もうと力を入れているのが感じられます。また、ドラマなどの番宣もテレビだけでやっていては、テレビを見ない人には届きませんから、ネットにもSNS等を使って広めています。少し前までは、テレビとネットが対立、もしくはネット情報はテレビに劣る、というような構図が見受けられましたが、今は対等、もしくは逆転したように思います。
この本の中では、3.11の原発事故ではわからないことだらけで報道が遅れたとありました。そして、今までにないことなので、コメンテーターなども誰にお願いすればいいか分からず、フェイスブックやツイッターで情報を発信している専門家を探したとありました。つまり、テレビ側も今までの経験や、自分たちの足だけでは、真実を追いきれず、ネットに頼るしかなかったってことですね。

新聞の優位性と今後(データベース化)

私自身、新聞は取っていないのでほとんど読んでいませんが、世の中にはまだまだ多くの定期購読者が存在しています。その人たちが、新聞を取り続ける理由の最も多くは「なんとなく、今まで取ってたから」だそうです。これって、売る側からすればすごくありがたいことですよね?もちろん記者の方達も懸命に取材して紙面にしていると思いますが、こういった「大多数の人が読んでいるから」という意識も、「ネットより新聞の情報のほうが信頼できる」という風潮を強くしている要因にも思えます。
また、津田氏は新聞は「今までの新聞が読まれていること前提」だから読みづらいと指摘しています。夕刊の新聞記事では、朝刊に書いたことや専門用語は省略されているんですね。なので、いきなり夕刊を読み始めた人には、前後の様子がわからず不親切でわかりにくいのだと。確かにそうかもしれません。
そこで、津田氏の考える解決策としては「新聞をすべてデータベース化して課金制にしてしまう」ことだそうです。過去の記事も検索して読めるようにすれば、いきなり夕刊を読んだ人にも親切ですよね。ただ、これをするには電子化する必要があるのですが、ここで既存の新聞販売店との兼ね合いもあって、なかなか進んでいないようです。。。



真逆の情報にも触れてみる

この本では3.11の震災以降、デマの情報が拡散されるようになったとあります。
今、欲しい・知りたいと思う情報はインターネットのおかげで、ほぼたどり着けるようになりました。気になることや、心配事など、うまくキーワードを選定すればたくさん出てきますよね。なので、そこで注意すべきことは「この情報は本当に正しいのか?」と疑いを持つことだと津田氏は言っています。
ネットで検索する時って、ある程度自分の考えや答えがあって、それを確実にしたいがための証拠探しみたいになることってあると思うんです。そうなると、自分の中の答えと一致する情報ばかり目に付いてしまって「やっぱりそうだよね!」となりがち。。。なので、そんな時こそ真逆、もしくは反対の情報を探してみることが大事なんですね。そうすると、それはそれでたくさん出てきますので、そういった情報もあるんだということを認識した上で判断する必要があると。

正確なアウトプットをするには膨大なインプットが必要

偶然にも前回読んだ「アウトプットのスイッチ」と関連する内容がありました。どうしたら良いアウトプットができるのか?今回の場合は「情報」ですね。どうしたら正確にわかりやすく伝えられるのか。そのためにはその問題について膨大な量の情報をインプットし、すべてを把握しなければならないと池上氏は言っています。たくさん知ったうえで、必要なもの不必要なものを整理し、わかりやすくまとめる。これは水野氏の考え、方法と同じですね。

まとめ

ここ10年ぐらいで、個人でも情報発信ができ、情報が拡散するスピードも格段に早くなりましたよね。体感ですが、ネットを使わない人はいないのでは?と思うぐらいです。世の中の情報量も全体的に増えました。この本のタイトルは「読む技術」ですが、どちらかというと新聞、テレビ、ネットがどううまく連携していくか。そしてそれを見る・使う側が、いかに情報とうまく付き合える、扱えるか。という内容だったように感じます。もちろん読む(情報を収集する)側も捉え方や考え方に気を付けなければなりませんが、今は誰でも情報を発信する側になれるので、それがどんな人の目に触れ、どう影響するかもこれからは考えていく必要がありそうです。
あ、あと今までずっと思っていた「ジャーナリストってなんだろう?」というのが少しだけわかった気がします。今回このお二人から感じたのは下記の2点です。

  • 世の中に存在する問題、みんなが気付いてないことを取材して、情報として伝える。
  • そして可能であれば、その情報によって、考えたり、行動を起こしてくれる人が現れるといいなと思っている。

今回の「なるほど、そうだったのね」

日本の新聞発行部数って世界一だそうです。すごいですね!理由としては、冒頭にも書きましたが購読者数の多さです。アメリカなどでは基本的に新聞は駅の売店やコンビニなどで買うのが普通で、定期購読する人は少ないみたいです。
(よく映画で配達員が家の前に新聞を投げていくシーンを見ますが、あれって田舎だけなのかな?)
それからもうひとつ、日本人の識字率の高さがあるそうです。これだけほとんどの国民が読み書きできる国ってあまり無いそうです。これは、以前なにかで読んだ「映画ポスターのオリジナル版と日本版、どうして日本版はダサいのか?」という記事でも言われていました。
最後に、テレビ局は放送法によって報道番組を制作しなければいけないことになっているそうです。理由は公共の電波を使っているのだから、少しはみんなの役に立つ番組も作りなさいということらしいです。

関連記事

おすすめの本を教えてあげる

メールアドレスが公開されることはありません。

記事検索

カテゴリー

アーカイブ

今までに読んだ本

プロフィール

突如「本を読まなければ!」と思い、毎月最低1冊は読むことを決意。そしてこのブログにその本の感想も書くことに。仕事はWeb関係で、好きなジャンルは、経済、金融、投資、科学、アート、デザイン、IT、教育などなど。買う本は1,000円以内と決めています。おすすめの本があったら教えてください。

このサイトについて

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
また、NAVERまとめなど、まとめサイトへの引用・転載はお断りしています。

お世話になっております

ドメイン取るなら!

SSLが無料のサーバー!